2022年01月01日

FBI ルアー列伝 34

 2022   謹賀新年   

フローターファンのみなさんに、楽しい情報をお届けしてゆきたいと思っています。
今年もよろしくお願いいたします。

  

タイガー1
1020 OTG
 

 その昔、中国で12種類の動物が、競争をしたのが十二支の由来なのはご存知の通りです。2022年の干支は寅です。個人的に  Heddon  タイガー  が大好きなんです。コレクター(あまりにも沼)という程ではありませんが、いろいろ集めてきては、ちょこっと改造なんかしながら一部は現役として使用しています。

 タイガーは、ミノーシェイプなルアーではありますが、現代のジャンルで言うと、ウエイク に分類されています。Heddonとしての発売は1967年で、当時はサーフェースとか、ライブリーとかにカテゴライズされており、ロッドアクションでいかにバスを引き出すか? という観点からトップ愛好家のアイテムの一つになっていました。アイの部分を大きく塗りつぶすような塗装のものを、ビッグアイというネーミングで販売していた時期もあるようです。
 サイズ展開は  ビッグタイガー(1040)、マグナムタイガー(1030  2009年頃スミスで復刻あり)、タイガー(1020)、タイガーカブ(1010)の4サイズと、ディープダイビングモデルが用意されていました。ファンも多いプラグではありますが、残念ながらいずれのモデルもかなり前に廃盤となり、オリジナルの金型もなくなっていいるようです。
 

タイガー干支カラー
スミス復刻のマグナムタイガー(1030 TG寅)箱の裏書きも再現されているようです。 
残念ながらへドン臭はほとんど再現されていません(主観)
 

 タイガーは浮力が強く、ゆっくりリトリーブすると、S字系を思わせるほど大きくロールしながら、うねるように泳いでくれます。潜行深度はせいぜい50cm位でしょう。ただ巻きでも適度な引き抵抗があって楽しいルアーなんです。しかしコイツ真骨頂は、トィッチによる首振りやお辞儀だと思っています。実はけっこう芸達者なルアーなんですよ。ロッドワークで演技させても楽しいルアーということです。
 
 逆に欠点として、まず入手に苦労すること。中古を扱っている釣具屋に 虎狩り に出向くのですが、なかなか獲物に恵まれません。実釣派としては、是非是非復刻してほしいものです。また設計が古いので重心移動もなく、たいした飛距離も出ませんし、ラトルもないサイレントプラグです。フィールドで濁りのあるときや活性がイマイチな時は、バスを呼ぶのにちょっと音がほしい時があるんですよね。そんな時は、強めの短いトゥイッチで水音を出すか、ペラチューンしたやつでカバーしてます。
 

タイガー
当時、本当に穴が開くほど眺めたカタログ。(写真はクレージーK氏提供)
年代によってカラー展開に幅があったようです。

 
 タイガーとの出会い は10代はじめの頃でした。当時Heddonルアーは オリムピック というメーカーで扱っていました。カタログには個性的なプラグの写真が沢山載っていましたが、自分にとってひときわ輝く存在に見えたのが、タイガー なんです。もちろん当時のルアー入門書にはバス用の代表的ルアーとして、タイガーは必ず紹介されていました。またフィッシング誌の別冊で、現代風のイラストで描かれたタイガーの使い方の記事は、異次元の世界を覗き込んだような思いがしました。
 
 しかし子供の小遣いではなかなか手が届かず、そして当時は東京でもルアーの扱い店もすくなかったことから、他の Heddonプラグはいくつか入手できたものの、本命のタイガーは手に入らずじまい、実際にタイガーを手にすることができたのは、高校も終わる頃でした。それでもずっと長い間、タイガーは心の中で輝き続けていたんですよ。
 

IMG_0023
このくらいの情報が頼り、ネットもない当時は情報に飢えていました。
ルアーづり入門 井上博司著 昭和50年発行より抜粋 

 

 タイガーの何がいいのかって? いったい何でしょうね。大きな浮力を持ったヘッドと、つぶらな瞳でしょうか? それともターボスロットと呼ばれる、牙をイメージしたようなリップでしょうか? いやいや縦縞のストライプや反射板入りもいいですよね。もちろんヨタヨタと泳ぐ姿は最高にイケてると思います。
 
 それは ノスタルジック! タイガーは少年時代のワクワクした思い出と、重なって大好きなんです。津久井湖へ通い込んだことや、入門書を読み漁ったこと、小遣い握りしめて釣具屋に行ったこと、いつもワクワクしてました。当時、まだ持っていもいなかったはずのルアーが、思い出と連結するって不思議ですよね。今はどちらかというとトーナメント志向なのですが、タイガーは必ずタックルボックスに入れて連れてゆきます。お守りみたいにね。

 

PB075896
タイガー 1020TG で会心の1本  45cm 1400g 2015年11月7日 霞本湖にて
 

 タイガー愛 をさんざん語ってきましたが、実のところタイガーでキャッチした魚は恥ずかしながらまだ数本だけです。サーフェイスに反応しそうな条件のよいときとなると、出番待ちのプラグ(Pop-Rなどなど)が多いので、タイガーだけでやりきれていないというのが原因です。ちょっと矛盾しますが釣り人の性でもあると思います。自分ももうじき還暦、原点回帰で Heddon縛りで楽しんでみうようかな?
 

タイガー2

画 八百板浩司 画伯 

 
 

今宵は、タイガーを肴にグラスを傾けたい気分。

サムライ記






crazy_fbi at 00:00│Comments(0) ルアー列伝 | Tackle

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