へドン
2022年08月13日
嫗怒れり
この夏も避暑と釣りをかねて桧原湖へやってきました。妖術使いの翁も一緒なんですが、どうやら釣りに行き過ぎで嫗に怒られたようです。なんでもこの夏の予定は、桧原湖 → セブンスヘブン → 桧原湖 → 八郎潟 → 桧原湖 そして齢70からのポンツーンデビュー予定とのこと。
というわけで、釣欲無限大の翁はほっといて、この夏の桧原湖報告です。
まずは水況からですが、例年この時期になると桧原湖の水位はグッと下がって、バスもディープに落ちてゆくのですが、今年は先日の東北地方大雨の影響で大増水。今まで見たこともない水位になっていました。『 あ〜、とんでもない時にきちゃったなあ〜 』というのが本音。
上の写真、牧場のエントリーポイントはご覧のように水没。牧場キャンプの高ーい桟橋も水没。春先の平水から1m以上は増水しています。ウエーディングポイントはごく一部のみに限られます。恐らくボート用のスロープも支障がでていると思われ、かなり空いていて桧原湖はプレッシャーが低い状態でした。
そして下の写真、大雨の影響ですからもちろん濁りも入ります。場所によって濁り具合が異なりますが、ご覧のようの有り様、イメージとしては少し澄んだ霞ヶ浦といったところ。
DAY1 この濁りと増水。まず朝イチは岸際のシャローエリアを通常モードでチェック。レギュラーサイズをポツポツとって思いのほか出足好調。ショアラインの釣りでは小ぶりながら、ラージがだいぶ混ざるようになりました。ふえてきているんですかね?
Web ではクランクがイイとの情報がありましたが朝は不発。通常の釣りで1日シャローを回りながら楽しめました。夕方になると風ができたので、オールドタイガーをチョイス。大好きなんですよねタイガー。巻きで流しならエントリーポイントへ戻ります。増水のおかげで、ウイードトップから1mのゾーンが確保できているので、1mほどダイブするシャロープラグがとっても使いやすい状況です。リズム良くキャストし、濁りの中のパラアシ周りを引いていると、
一瞬ウイード掛けたかな?と感じる重たいバイト、首を振ったと同時にしっかりフッキングします。久々のタイガーフィッシュ、慎重にランディングすると41cm1100gのラージ。コダワリのルアーでの1本は応えられませんね〜。この1本で遠征の釣果として満足してしまいましたが、今思えばここから タイガーフィーバーがスタート したのでした。
戻りながらショアラインに目をやると翁も大物と格闘中! どんな妖術を使ったのかはわかりませんが、45cmのビックスモールをキャッチ! 試合でほしい魚ですね。
DAY2 今日は朝から意欲的にタイガースタート。昨日の反応をもとに濁りのあるショアライン、ウイードトップの上1mにできた空間を巻いてくるイメージで攻めます。タイガーは大きなローリングアクションが売り。ワイドな強波動と、フラッシングのアピールで誘います。すると朝日が差し込んできた瞬間にタイガーフィーバースタート!
カバー際にキャストしてからストレートリトリーブですが、ラージ・スモールの区別なく、立て続けにバイトがあります。この朝は都合4本キャッチ、バラしやノラずは、キャッチの倍以上ありました。どうもスモールは、口が小さくて硬く、バイトスピードが速いので、
翁も得意のセンコーでコンスタントにキャッチ。せっかくのタイミングに巻物を用意していないのを残念がっていました。
その後、朝のフィーバーは終了したものの、通常モードの釣りでも絶好調でした。例年この時期の桧原はディープを探るのがセオリーなんですが、1日シャローで楽しむことができました。少しだけディープも触ってみましたが、むしろディープはダメでしたね。
DAY3 翁の妖術も嫗には効果がないようで、翁シブシブ帰宅。最終日は一人で楽しみます。もちろん朝イチはタイガーで攻めます。やはり日が差し込む頃から反応が始まりますが、今日は少し喰いが浅いのか?5本程立て続けにミス。そこでフックがシャープなブラックバックチャートのシャロークランクに変えてようやく1本キャッチ。タイトウォブルのモデルでもイケますね。もちろんそれでもバラし数本ありました。
その後はエリアを変えながら巻いたり撃ったりで様子を見ます。日ものぼって巻きに反応がなくなった頃、ついにドラマが起こりました。ダメもとでキャストした流れ込み、近くのブッシュ脇から躍り出たのは、43cm、960gのスモールでした。
ブッシュをかわしながらようやくのランディング、会心の1本でした。もうこれ以上の幸せは望んではいけないような、罪悪感さえ感じます。
桧原湖3DAYS、タイガーフィーバー + 通常モード爆発 で夏休み満喫することができました。生きている間に、こんな夏にもう一度出会えるのかな? 願わくばもう一度再会したいものです。タイガーいいですよ〜。
2022年01月01日
FBI ルアー列伝 34
2022 謹賀新年 ![]()
フローターファンのみなさんに、楽しい情報をお届けしてゆきたいと思っています。
今年もよろしくお願いいたします。
その昔、中国で12種類の動物が、競争をしたのが十二支の由来なのはご存知の通りです。2022年の干支は寅です。個人的に Heddon タイガー が大好きなんです。コレクター(あまりにも沼)という程ではありませんが、いろいろ集めてきては、ちょこっと改造なんかしながら一部は現役として使用しています。
タイガーは、ミノーシェイプなルアーではありますが、現代のジャンルで言うと、ウエイク に分類されています。Heddonとしての発売は1967年で、当時はサーフェースとか、ライブリーとかにカテゴライズされており、ロッドアクションでいかにバスを引き出すか? という観点からトップ愛好家のアイテムの一つになっていました。アイの部分を大きく塗りつぶすような塗装のものを、ビッグアイというネーミングで販売していた時期もあるようです。
サイズ展開は ビッグタイガー(1040)、マグナムタイガー(1030 2009年頃スミスで復刻あり)、タイガー(1020)、タイガーカブ(1010)の4サイズと、ディープダイビングモデルが用意されていました。ファンも多いプラグではありますが、残念ながらいずれのモデルもかなり前に廃盤となり、オリジナルの金型もなくなっていいるようです。
残念ながらへドン臭はほとんど再現されていません(主観)
タイガーは浮力が強く、ゆっくりリトリーブすると、S字系を思わせるほど大きくロールしながら、うねるように泳いでくれます。潜行深度はせいぜい50cm位でしょう。ただ巻きでも適度な引き抵抗があって楽しいルアーなんです。しかしコイツ真骨頂は、トィッチによる首振りやお辞儀だと思っています。実はけっこう芸達者なルアーなんですよ。ロッドワークで演技させても楽しいルアーということです。
逆に欠点として、まず入手に苦労すること。中古を扱っている釣具屋に 虎狩り に出向くのですが、なかなか獲物に恵まれません。実釣派としては、是非是非復刻してほしいものです。また設計が古いので重心移動もなく、たいした飛距離も出ませんし、ラトルもないサイレントプラグです。フィールドで濁りのあるときや活性がイマイチな時は、バスを呼ぶのにちょっと音がほしい時があるんですよね。そんな時は、強めの短いトゥイッチで水音を出すか、ペラチューンしたやつでカバーしてます。
年代によってカラー展開に幅があったようです。
タイガーとの出会い は10代はじめの頃でした。当時Heddonルアーは オリムピック というメーカーで扱っていました。カタログには個性的なプラグの写真が沢山載っていましたが、自分にとってひときわ輝く存在に見えたのが、タイガー なんです。もちろん当時のルアー入門書にはバス用の代表的ルアーとして、タイガーは必ず紹介されていました。またフィッシング誌の別冊で、現代風のイラストで描かれたタイガーの使い方の記事は、異次元の世界を覗き込んだような思いがしました。
しかし子供の小遣いではなかなか手が届かず、そして当時は東京でもルアーの扱い店もすくなかったことから、他の Heddonプラグはいくつか入手できたものの、本命のタイガーは手に入らずじまい、実際にタイガーを手にすることができたのは、高校も終わる頃でした。それでもずっと長い間、タイガーは心の中で輝き続けていたんですよ。
ルアーづり入門 井上博司著 昭和50年発行より抜粋
タイガーの何がいいのかって? いったい何でしょうね。大きな浮力を持ったヘッドと、つぶらな瞳でしょうか? それともターボスロットと呼ばれる、牙をイメージしたようなリップでしょうか? いやいや縦縞のストライプや反射板入りもいいですよね。もちろんヨタヨタと泳ぐ姿は最高にイケてると思います。
それは ノスタルジック! タイガーは少年時代のワクワクした思い出と、重なって大好きなんです。津久井湖へ通い込んだことや、入門書を読み漁ったこと、小遣い握りしめて釣具屋に行ったこと、いつもワクワクしてました。当時、まだ持っていもいなかったはずのルアーが、思い出と連結するって不思議ですよね。今はどちらかというとトーナメント志向なのですが、タイガーは必ずタックルボックスに入れて連れてゆきます。お守りみたいにね。
タイガー愛 をさんざん語ってきましたが、実のところタイガーでキャッチした魚は恥ずかしながらまだ数本だけです。サーフェイスに反応しそうな条件のよいときとなると、出番待ちのプラグ(Pop-Rなどなど)が多いので、タイガーだけでやりきれていないというのが原因です。ちょっと矛盾しますが釣り人の性でもあると思います。自分ももうじき還暦、原点回帰で Heddon縛りで楽しんでみうようかな?
今宵は、タイガーを肴にグラスを傾けたい気分。
2020年11月13日
FBI ルアー列伝 11
しかし小学5年生のとき出会った一冊の本「ブラックバス釣りの楽しみ方」が私の釣りの価値観を大きく変えることになります。 この本は釣果至上主義のアメリカのトーナメントスタイルのバスフィッシングに対して異を唱えるもので、本当のゲームフィッシングとは、一匹の魚を手にするまでのプロセスを楽しむもの、そしてその最たる釣りが
というメッセージが力強く打ち出されていました。この流れは今もトッパーのアングラーに受け継がれていますね。
現在のネット社会と違って当時の情報源は書物ですから、情報に飢えていた私はすっかりサーフェースプラッギングに感化されてしまいました。もちろん本書に紹介されているバスオレノやザラスプークが欲しくてたまらなくなるのですが、片田舎の釣具屋にはいつものスプーンのセット売りと、ダイワのプラグが数個あるくらいで、当時の私には、どうすればそれらのプラグが手に入るのかわかりませんでした。
お目当てのプラグが手に入らず、サーフェイスプラッギングを諦めかけていた頃、たまたま父親といつもの釣具屋にいくと、 なんとショーケースの中にひとつだけザラ2が置いてあったのです! 出会いは唐突にやってくるものですね。もちろん小遣いをはたいてザラ2を買ったのは言うまでもありません。私はこれでなんとか釣ってやろうと頑張りはじめます。
しかし結論を申し上げれば、今に至るまでこのルアーでは一匹も釣り上げてません。でもアシに引っかければ腰まで入って取りに行ったし、ほかのトップウォータールアーを入手してもザラ2だけは、ずっとタックルボックスに入れていました 。ザラ2にはそれだけ強烈な想いが託されているんです。
現在では、釣りたい方法で釣りたい魚を釣る、というのが私の釣りの理想のスタイルとなり、この本とザラ2こそがそのポリシーの象徴となっています。そういった意味でザラ2は自分にとってかけがえのないルアーなんです。
最近は少しルアーから離れてツーハンドロッドでのフライフィッシングにも傾倒しています。今は優雅なスペイキャストでデカい鱒を掛けるのが、私の目指すゲームフィッシングのスタイルです。
2020年07月21日
FBI ルアー列伝 3
11月の寒い日に利根川でフローターで浮いたときのことです。 この日はかなり渋い状況で、何を投げても無反応な状況でした。なんの気なしにアシ際にザラをキャスト。ひとしきりアクションさせたあと、ザラの回収巻きにバスが 強く反応したのです。
そして、ある年の10月FBI最終戦スノヤワラ。朝イチにザラで2本キャッチしていい滑り出し。しかしそのあと1本が遠く、苦しい展開になっていました。時間は刻々と過ぎてゆき、どピーカン、12時のチャイムが 鳴り、「ああ、もうだめか・・・」と諦めかけたその時、微妙に風が変わったんです。 何故かそれからザラが大爆発。クロームカラーのザラに、バスが次から次へと狂ったよ うに襲い掛かり、ボッコボコの釣りまくりで優勝! ザラがハマった時のポテンシャルの高さを体感したトーナメントとなりました。これはもう忘れられない思い出です。
だいぶ前の話になりますが、HMKLの泉さんとザラについてお話しをさせてもらったことがあります。泉さんは「ザラを超えるペンシルは 作れない、ザラは下半身が太いからいい」など耳寄りな情報をたくさんいただき、ふむふむと納得したものです。
実はナイショにしてたんですが、私が使っているザラの多くは頭のヒートンの位置を変えています。 こうすることで、ザラにダイビングアクションを加えることができ、多彩な演出が 可能になります。おまけに使って楽しいです。最近はザラによるエイトトラップを意識した、新しいアクションを確立しようと模索しています。
ザラの話はいつまでも尽きませんので、今回はこの辺で。 皆さんも是非使ってみてください。






















